景気後退による節約傾向が外食産業にも影響を及ぼしはじめた。日本フードサービス協会が2008年10月27日に発表した9月の外食産業売上高(既存店ベース)は、前年同月と比べて4.7%の大幅な減少となった。
減少は3か月ぶりで、休日が昨年より2日少なかったことや天候不順なども客数減になった。これまで売上げを伸ばしていたファーストフードが3.4%減に転じたのが響いた。なかでも和風(6.0%減)や回転寿司(8.0%減)などは「事故米」騒動が影響したとみている。
ただ、同協会は「全体としては、景気後退の厳しい環境にあっても、ファーストフードの麺類、喫茶や居酒屋は前年を上回る推移で、底堅さを示している」としている。