改ざんした決算書を使って新銀行東京(東京都新宿区)から融資金約5000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は2008年10月27日、詐欺容疑で同行池袋出張所の元行員青木千代美容疑者(56)と、融資先企業のソフトウェア販売「アシストプラン」会長で元暴力団組員大丸正志容疑者(46)ら計7人を逮捕した。06年9月、青木容疑者は融資先の会社幹部らと共謀して、営業実体がなく返済の見込みがないにもかかわらず、決算書を偽造して同行からの融資金約5000万円を不正に引き出し、詐取した疑い。
新銀行東京によれば、こうした不正融資は旧経営陣のもとで行われたもので、社内調査のなかで、詐欺の疑いが強いと判断されたため、08年3月に警視庁に告訴を前提として捜査を依頼したという。同行は顧客などに謝罪するとともに「今後も過去の融資案件について、疑義のあるものについては、積極的に調査を進め、厳正に対処していく」とのコメントを発表している。