経営破たんした米証券大手リーマン・ブラザーズについて、「ホリエモン」こと、元ライブドア社長の堀江貴文被告(35)が2008年9月16日、自身のブログで感想をつづった。リーマンは、ライブドアがニッポン放送の買収を仕掛けたときに資金面のバックアップをしたことで知られる。そのためか、「ハゲタカざまみろ的な論調も多いが、感心できない」と苦言を呈している。
堀江氏はまず、リーマン破たんのニュースを聞いた感想について、
「まあ、全米4位の投資銀行ってことで、1位になるべく、上位の会社よりリスクをとっていたでしょうから、サブプライム問題による住宅バブル崩壊に影響されやすい立場にあっただろうことは、容易に予測でき、特段の驚きはありません」
と淡々と記述。ニッポン放送買収劇におけるリーマンとライブドアとの関係についても、
「リーマンはMSCBの引受をやってくれました。それ自体はライブドア株の流動性は高かったので特にリスクが大きいということはありません」
と事実関係を簡単に述べるにとどまり、リーマンが果たした役割や舞台裏について踏み込んだ言及はしなかった。
「リーマン破たんで、M&Aが活発化する」
ホリエモンのブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」
また、リーマン破たんの影響で、経営状態の悪い会社の価値が下がってM&A(合併・買収)がしやすくなると予測。
「当面は金融株主導で株式市場は世界的に下げるでしょうし、株式よりも比較的安全な資産に資金が逃避するでしょう。(中略)M&Aしやすくなって、暫くしたら活発化するのではないでしょうか。いま手元流動性を沢山持っている会社はチャンスです」
との見方を示した。
一方、リーマン破たんについて、ネット上では「ハゲタカざまみろ的」な論調が多いと指摘。
「リーマンの拝金主義社員と同じエレベーターのってうざかったが、破綻してザマミロとか、あの六本木ヒルズの石碑が邪魔だ。破綻してせいせいした、的なブログがあったりするのは、あまり感心できませんね。そういうのを社会的立場がある程度ある人は言ってはダメです」
と、苦言を記した。