国内人気ブランドが勢ぞろいするファッションの祭典「東京ガールズコレクション」が、大盛況のうちに幕を閉じた。コレクションを見ながら、携帯サイトでリアルタイムに服が買えるのが人気の最大の理由だ。登場するアイテムは毎回「ほぼ完売」する。女性衣料品が売れない時代、「売れる」イベントには独自な仕組みがあるのだ。
「CanCam」「JJ」人気女性誌の専属モデルが垣根を越えて参加
7回目を迎えた「東京ガールズコレクション(TGC)」が2008年9月6日、国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で行われた。総勢70人のモデルによる華やかなファッションショーが7時間以上にわたって繰り広げられ、来場したのべ2万2700人の熱い視線が約40メートルに及ぶランウェイに注がれた。
通常のコレクションはプレスや上顧客を中心に招待するのに対し、TGCはチケット販売制で、自由席は4000円、ランウェイ近くの特等席は1万円と、有名アーティストのコンサートさながらの値段だ。にもかかわらず毎回、即日完売する。お金を出してもショーを見たいと思わせるのは、充実した中身にありそうだ。
「CanCam」や「JJ」といった人気女性誌の専属モデルが垣根を越えて参加し、モデル見たさに来る人も少なくない。さらに、毎回シークレットゲストとして女優やタレントが登場するのも、注目を集めている。今回は女優の黒木瞳さん、北川景子さん、タレントの南明奈さんらが登場すると、会場のボルテージは一気に上がった。
さらに、モデルが着ている服を携帯サイトでリアルタイムに購入できるのも、魅力になっている。気に入ったアイテムを見逃すまいと、携帯片手に真剣にチェックする姿があちこちで見られた。