金融庁が2008年9月4日に発表した「わが国の預金取扱金融機関の証券化商品等の保有額等について」によると、08年6月末時点で銀行や信用金庫・信用組合がサブプライム関連を含めた証券化商品による損失額は、2兆5740億円と3月末に比べて6%増えた。
国内金融機関の証券化商品の保有額は3月末に比べて3%増えて23兆5030億円。このうち、評価損益が1兆330億円、実現損益(売却損益・減損)が1兆5410億円だった。約1割が棄損していることになる。
なお証券化商品には、サブプライム関連のほか、企業貸付などの債務担保証券(CDO)や住宅用担保不動産証券(RMBS)、商業用担保不動産証券(CMBS)、レバレッジドローンなどを含む。