8月31日は「野菜の日」。夏休み最後となるこの日、東京都内では関連の「イベント」が相次いで開かれた。子どもの食育が課題になっているなかで、野菜への認識を新たにしてもらおうという狙いだ。野菜はそれほど好きでなかった子どもたちも手にとってはしゃいでいた。
子どもたちの食育への取り組みが大きな課題
東京・銀座では「野菜の日」にちなんでかぼちゃが配られた
食育は、食事やその習慣について考え、食に関する知識や判断力を身につける学習のこと。野菜をあまり摂らないなど「食生活の乱れ」が指摘される現代社会で、子どもたちの食育への取り組みが大きな課題になってきている。また、最近では野菜の消費も低迷しており、農林水産省や全国農業協同組合連合会もこの日、野菜をもっと食べてもらおうと、パンフレットを配布したりイベントを開催している。
「野菜の日」は、8(や)3(さ)1(い)の語呂合わせから全国青果物商業協同組合連合会などが制定した。野菜への関心を持ってもらいたいという願いがこめられた日だが、2008年8月31日には東京で数々のイベントが開かれ、親子連れが多く訪れた。
通称「野菜ソムリエ」の資格試験を実施する日本ベジタブル&フルーツマイスター協会はこの日、東京・台場で『野菜の日“野菜ソムリエイベント2008”』を開催。「野菜ソムリエ」の資格を持つ王理恵さんとタレントの山口もえさんが「野菜の魅力」について語った。
山口もえさんは「(自分の)子供がもうちょっと大きくなったら、一緒に野菜を育てたい」と今後の目標を語り、自身も野菜を育てているという王理恵さんは、「野菜嫌いになる『入り口』は無関心。自分が育てた野菜を見ると愛おしい。子供にもそういう思いをさせたい」と話した。
子どもも楽しめるようにと、縁日風にしたという会場では、たくさんの親子連れが訪れ、金魚すくいならぬ「ミニトマトすくい」や野菜をテーマにしたクイズ「ベジフルクイズ」を楽しんでいた。