中韓ネット戦争が勃発 北京五輪開催中ずっと険悪

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   一応の「成功」という形で終了を迎えた北京五輪だが、中国と韓国の溝は深まるという結果に終わったようだ。中国側は、極秘のはずの開会式リハーサルの様子を韓国の民放局が放映したことに憤る一方、韓国側は、閉会式で登場した世界地図に「東海」ではなく「日本海」の表記があったことに憤っている。ネット上では、「日韓戦では日本を応援する」という中国側の動きもあり、中韓両国のネット空間には、険悪なムードが漂っている。

中国ネチズン、日韓戦で日本を応援

韓国メディアは、閉会式での「日本海」表記に批判的だ(中央日報ウェブサイトより)
韓国メディアは、閉会式での「日本海」表記に批判的だ(中央日報ウェブサイトより)

   北京五輪では、開会式から閉会式まで、両国間の「火種」が絶えなかった。

   発端は、開会式のリハーサルだ。「極秘」とされているはずのリハーサルの様子を、韓国大手民放局のSBSが2008年7月29日、「特ダネ」として放送。この段階で、中国のネット上では「韓国を開会式から締め出せ」「日本の竹島奪還を支持する」といった声があがり、7月31日には、中国外務省のスポークスマンが、ネット上の反響を念頭に

「(SBSの報道が)社会的影響を招いたことに注目している」

とコメントするに至った

   さらに8月14日には、韓国の3大紙のひとつである「中央日報」が、女子競泳選手が水着から下着に着替える様子を写した4枚組の写真を掲載。現地メディアの「環球在線」は「IOC(国際オリンピック委員会)が激怒している」とした上で、「全世界が怒りに震えている」などと報じた。

   このようにして、中国での「反韓感情」が高まる結果となり、「敵の敵は味方」とばかりに、「日本と韓国が対戦した際は、中国人は日本を応援する」という結果を招くことになった。それが最も象徴的に現れたのが8月22日に行われた野球の準決勝だ。この様子は、とりわけネット上で顕著で、韓国側も相当気になっている様子。前出の中央日報が8月25日に「中国ネチズン、野球・韓日戦で日本を応援」という記事で詳報し、中国のネット上に

「寿司はキムチよりおいしい。 決勝戦でキムチを見るのは嫌だ。 寿司が勝ってほしい!」

と言った声があがったことを紹介している。記事によると、中国の主要コミュニティーに寄せられる声の9割以上が「韓国人は破廉恥な民族であり、中国が打倒すべき対象」といった声だとのことで、いわば「反韓一色」といった様相だ。

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