内閣府が小売店主やタクシー運転手などの「街の声」をひろった景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す7月の現状判断指数は29.3と前月に比べて0.2ポイント低下した。これで4か月連続の低下となった。2008年8月8日に発表した。内閣府は景気の基調判断を「現状は厳しい」に下方修正した。
また、帝国データバンクが同日発表した7月の全国企業倒産集計は、倒産件数が1131件、負債総額6402億3200万円となった。倒産件数は前年同期比23.6%増、負債総額は上場企業の倒産が5件もあったことから、前年同期比で約2倍に膨らんだ。倒産件数は現在の集計方法に変更した05年4月以降で最多。負債総額は08年に入って2番目(4月に次ぐ)の高水準。また、単月で5社以上の上場企業が倒産したのは02年4月(6件)以来、6年3か月ぶりのこと。なかでも、建設・不動産業はマンション市場の低迷と銀行の融資引き締めの煽りをうけて資金繰りが悪化、連鎖倒産した。