日本の美術オークションが元気だ。バブル以来の活況だ、という。海外から投機的な資金が流れ込んでいるせいらしいが、一般のお客の参加が増えてきたのも一因だ。最近は、初心者向けのオークションもお目見えし、人気を集めている。
現代美術は20~30歳代のファンが増える
国内大手のオークション仲買会社シンワアートオークション(東京都中央区)は、現代美術のオークション「SUMMER+AUCTION」を「丸の内ビルディング」(東京都千代田区)内のホールで2008年7月6日に開催する。「キャンベル・スープ」の缶やマリリン・モンローの絵で有名な米作家アンディ・ ウォホール(1928-1987)や、アニメちっくな少女を描く奈良美智氏と、人気現代美術作家の作品も出品されるほか、デザイン家具や写真も扱う。合計266点が出品される予定だ。
今回のオークションの最大の特徴は、コレクション初心者にも落札しやすい品揃え。予定落札価格は数万円~数十万円と低価格で、若い層にも利用しやすくしている。同社広報担当者は、「オークションの参加者は40歳代が中心だが、現代美術は20~30歳代のファンが増えている」という。
オークションに参加するには事前の登録が必要だ。登録すれば参加申し込みは必要なく、気軽に足を運べる仕組みになっている。登録料は無料。