たばこ販売業者の団体「全国たばこ販売協同組合連合会」は、自粛してきたたばこ自動販売機の深夜稼働(午後11~午前5時)を、2008年8月から解禁する方針だ。6月30日の記者会見で正式に発表する。
同連合会は、未成年者の喫煙を防ぐためなどから、1996年から自販機の深夜稼働を禁止してきた。しかし、たばこ自販機の成人識別ICカード「taspo(タスポ)」が08年7月の関東地区を最後に全国で普及されることから、深夜稼働の中止を続けておく理由はなくなったと判断した。すでに、たばこメーカーの団体「日本たばこ協会」と、たばこ自販機の8割以上を所有する日本たばこ産業 (JT) ら大手メーカー3社に対し、5月末に解禁を要請していた。日本たばこ協会では、「検討を進めている」と回答したが、「連合会の決議を尊重する」と話していることから8月解禁でまとまる方向だ。