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環境対策について持論を展開する小池百合子氏
超党派の国会議員でつくる「地球環境国際議員連盟(GLOBE)」日本支部が東京で世界各地の議員を集めて会合を開くことになり、同議連のメンバーでもある小池百合子元環境相らが2008年6月11日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。
小池氏は
「気候変動の問題には、『心(心構え)・技(ハイブリッド車などの環境技術)・体(法整備)』で臨むことが重要だ」
との持論を展開。食糧をバイオ燃料に転用することについては、自分が触ったものが金になるが、食糧や水まで金になってしまい、結局は金を嫌悪する結果になったというギリシャ神話のミダス王の例を引きながら、
「ミダス王の能力は、金があったとしても、食糧を生み出すことはできないという意味では無意味。バイオエタノールも似たようなもので、食べられるものを燃料に転用するのは避けるべき」
と、否定的な見解を表明した。
会議はG8洞爺湖サミットに先立って6月28日から29日にかけて行われ、世界中から集まった同議連メンバーと産業界の代表が気候変動問題について議論する。議論の成果は、サミットの会議にも反映させたい考えだ。