DVDレコーダーの販売シェアで、ブルーレイディスク(BD)レコーダーが市場占有率(シェア)30%を超えた。BDソフトのレンタルも好調で、BD化が急速に進みつつある。関連企業は「VHSからDVDへの移行時より、BD化の方が立ち上がり方が早い印象がある」と指摘。映像に高いクオリティーを求めるアニメファンがBD化を牽引しているという声も聞かれる。
レコーダーも五輪商戦の主役
DVDレコーダーの販売数シェア(GfKJapan調べ)
家電量販の販売実績を調査しているGfKジャパンは2008年6月4日、BDレコーダーの31%が10万円以下で販売されていることなどを挙げ、「普及モデルのラインナップが拡充し、(薄型テレビに加えて)BDレコーダーも五輪商戦のもう1つの主役となりそうだ」との見方を明らかにした。
また、同社がまとめたBDレコーダーの販売シェアは、08年2月の東芝のHD DVD事業の撤退表明以降急速に伸び、08年5月現在でDVDレコーダー全体の31.36パーセントにまで達している(GfK Japan調べ)。BDレコーダーはここへきて急速に普及しているようなのだ。
BDオーサリング(編集)を手掛けるソニーPCLの広報担当者はJ-CASTニュースに対して
「コンテンツを持っているところはBDに移行しつつあります。なかでもアニメが強いコンテンツとなっており、VHSからDVDに移行したときと同様、アニメがBD化を牽引している傾向があります。アニメが好きな方は感度が高く、新しいフォーマットに対する関心が非常に高いんです」
と話す。現在国内では、ワーナーや20世紀フォックスなどが展開している「洋画」とバンダイなどが展開する「アニメ」がBDソフトの主なコンテンツとなっている。なかでもアニメ作品はファンの「画質へのこだわり」によって、「BD化」を牽引しているようなのだ。また、「BD化」は「立ち上がりが早い印象がある」といい、
「BD化は実感として予想以上に進んでいると思います。BDはご家庭で見られる最もきれいな画。地デジやハイビジョンの普及で簡単に(BDと)比較できるということがあるのではないでしょうか」(同担当者)
と説明する。