次世代検索サービス巡る MSとヤフーの熾烈な戦い

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   マイクロソフト(MS社)は2008年6月4日、Q&Aサイト「MSN相談箱」をリニューアルオープンした。大手Q&Aサイト「OKWave」を運営する「オウケイウェイヴ」と連携を深め、利用者数で先行する「Yahoo!知恵袋」の追い上げを目指したい考えだ。MS社はCGM(consumer generated media、消費者自身が生み出す情報媒体)を利用したQ&Aを「次世代検索サービス」として位置づけており、今後この分野でMS社とヤフーの熾烈な戦いが展開されそうだ。

   同サイトは、06年10月にスタート。この時点でユーザーはOKWaveに投稿された質問や回答を見ることができたが、質問をしたり質問に回答したりするためには、OKWaveのアカウントを別途取得する必要があった。今回のリニューアルでMS社の「Windows Live」に登録している利用者であれば、質問・質問への回答ができるようになった。

   同社では、「(ウェブメールサービスの)HotmailやMSNメッセンジャーをお使いの方であれば、Windows Liveのアカウントをお持ちなので、間口が大きく広がるのでは」(広報部)と期待を寄せる。

「Q&Aサイトを『知識検索』に飛躍させていきたい」

「MSN相談箱」のPR役には、モデルの押切もえさんが就任した
「MSN相談箱」のPR役には、モデルの押切もえさんが就任した

   MS社では、「ウェブ検索には限りがあるが、人の知識は無尽蔵」として、Q&Aサイトに注力したい考えで、今回のリニューアルでは、従来のウェブ検索「Live Search」と「MSN相談箱」との連携を強化してもいる。

   同日都内のホテルで行われた発表会では、同社の浅川秀治・オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループシニアディレクターが

「職場で何か知りたいと思った場合、確かにウェブ検索もするとは思いますが、職場の周りの人に聞いてみる、というのが普通だと思う」

との例を引きながら、

「ビル・ゲイツも『(検索結果として)URLを返すのではなく、ユーザーが求めている答えを返さないといけない』と述べています。Q&Aサイトを単なる『悩み相談』のレベルではなく、『知識検索』に飛躍させていきたい」

と意気込みを語った。

   質疑応答では、笹本裕・オンラインサービス事業部事業部長が、「この分野でナンバーワンになるのが当面の目標」と述べ、現在195万人の登録会員を抱える「Yahoo!知恵袋」を超えるユーザー獲得を目指すことを明らかにした。

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