正社員と非正社員の時給格差は、20代前半の1.3倍から50代には2.5倍に広がっていることが、第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストによる試算で分かった。
それによると、20代前半の正社員の時給が1395円だったのに対し、フルタイムの派遣や契約社員などの非正社員は1115円。50代前半では、正社員の時給が2996円なのに対し、フルタイムの非正社員は1213円に留まった。
正社員は、勤続年数が1年延びるごとに時給が113円上がっていた。これに対し、非正社員は50円しか上がらなかった。背景には、非正社員は勤続年数が賃金に反映されにくいことがあるとみられる。