太鼓をたたく派手な衣装の看板人形で知られる大阪・道頓堀の飲食店「大阪名物くいだおれ」が2008年4月8日、約60年の歴史に終止符を打って7月8日に閉店することを明らかにした。建物老朽化、時代の変化、家族経営の限界などを理由に挙げ、「(店も)そろそろ定年を迎え、お役目を終えたようです」としている。
同店は1949年、創業者の山田六郎氏が道頓堀の中心地で開店。和、洋食の多様なメニューをそろえ、戦後の「大食堂」ブームの先駆けとなった。現在の建物は、1階がレストラン、2階が居酒屋、3~8階は宴会席になっている。9日からは、各地の特産品を集めた料理フェア「さよならくいだおれフェア」を開いている。