「虚偽」答弁の石破防衛相 マスコミからも「辞任勧告」

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   イージス艦「あたご」と漁船が衝突した事件で、石破茂防衛相の答弁が次々に修正・撤回されている。野党から「虚偽答弁では」と突っ込まれると「非常にお答えが難しい」と、虚偽答弁を認めるとも取れる発言もした。野党各党のみならず、マスコミからも辞任を求める声が噴出しており、石破氏自身も「自分なりの判断はしたい」と、辞任を示唆する発言をしている。もはや、ノックダウン寸前の状態だ。

「虚偽ではないかと言われると、非常にお答えが難しい」

   当初、イージス艦が漁船を発見した時間を、衝突の「2分前」していたが、これが「12分前」に訂正されたのに始まり、「あたご」が確認したとされる漁船の灯火の色も「緑」から「赤」に変わった。さらに、「あたご」の航海長を海上保安庁に無断で防衛省に呼びつけていたことが明らかになったことについても、石破氏は、当初は「捜査の厳正公平のために会わなかった」と答弁していた。結局は大臣室で会っていたことが明らかになった。

   2008年2月28日の参院外交防衛委員会で民主党の浅尾慶一郎議員が

「この答弁は、まさに虚偽の答弁になるのでは」

と追及すると、石破氏はこう答えたのだ。

「『虚偽ではないか』と言われると、非常にお答えが難しいところはございますが、『お前は虚偽を言ったのか』と言われれば、『そんなつもりは毛頭ございませんでした』ということになりますが、『それは信用ならん』と言われれば、これはどうしようもございません」

   非常に回りくどい表現ながらも、虚偽の答弁を認めたとも取れる発言だ。

   このような状況を受けて、野党は非難を強めており、野党4党が辞任要求に向けて足並みをそろえるべく協議を進めている。

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