ネット株上昇つかの間だった米ヤフー買収余波早くも熱冷める

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   米国マイクロソフトによる「本家」ヤフーの買収提案に刺激されて、久しぶりに活気付いた日本のネット株が早くも売られている。2008年2月5日、東証マザーズに上場するミクシィは1株あたり113万円で、前日比1万円下がった。6日の終値は106万円と前日比7万円もの下落だった。日本のヤフー(YAHOO! Japan)株は、米国ヤフーの買収報道があった1月31日以降上昇し続けていたが、2月6日は4万5650円と前日比2650円下落した。投資家は短期間の売買で利益を確定したとみられ、「株価高騰」もつかの間の出来事だったようだ。

日本のヤフー株、4日で1万1500円高

ネット関連株が急速に売られている
ネット関連株が急速に売られている

   米国マイクロソフト(MS)による「本家」ヤフーの買収は、MSがGoogle(グーグル)追撃するうえで是が非でも必要な提案とみられていて、2007年5月ごろからくすぶっていた。今回はうわさ話ではなくMSが「正式」に発表し、ヤフーもこれを受けて「慎重に検討する」とコメントしていることから、07年夏とは現実味が違った。

   米ヤフーは買収提案が表面化される2日前の、1月29日に07年10~12月期決算を発表。インターネット広告の不振を理由に純利益が約23%減少、全従業員の7%にあたる1000人規模のリストラ計画を明らかにしていた。それもあって、MSの買収提案が米ヤフーにとって「渡りに舟」と受けてられ、2月1日(現地時間)の終値は前日比48%高い28.38ドルに急騰した。MSが1月31日のヤフー株の終値19.18ドルよりも62%高い31ドルで株式を買い取ることを表明したこともある。

   米ヤフーの株式を3.9%保有するソフトバンクの株式は2月1日に1904円だったが、同4日には101円上昇して2205円を付けた。しかし、同5日には2140円に反落。6日は2005円に、さらに下落した。

   「本家」ヤフー株の急騰を受けて、東証1部とジャスダックに上場するヤフー・ジャパンは1月30日の終値が3万6800円だったのに対して、31日は一気に4000円上昇し4万800円となった。その後も、

 2月1日 4万2000円(前日比1200円高)
   4日 4万6000円( 同 4000円高)
   5日 4万8300円( 同 2300円高)

と急上昇。2月6日はその反動もあってか、2650円安の4万5640円で引けた。(株価は東証1部)

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