米マイクロソフトから買収提案を受けた米ヤフーの株価は2008年2月1日(現地時間)、終値が前日比48%高の28.38ドルと急騰した。1月31日の終値は19.18ドルだったが、マイクロソフトがそれより62%高い31ドルでの株買い取りを表明したため、株価が一気に上昇した。
マイクロソフトとグーグルの株価は下落
米Yahoo!のホームページには「ヤフー取締役会はマイクロソフトからの提案を検討する」との声明が掲載された
一方、マイクロソフトの株価は、終値が30.45ドルと前日比6.6%の下落。ヤフーに提示している買収価格は総額446億ドル(約4兆7000億円)で、もし買収が実現すれば巨額の資金が必要となり、業績の低下を招きかねないことが影響したとみられる。
また、ヤフーのライバルのグーグルの株価も下落。終値は、前日比8.6%安の515.90ドルとなった。マイクロソフトとヤフーの連合が実現すると、グーグルにとって大きな脅威になると市場は判断したようだ。
マイクロソフトからの買収提案について、ヤフーは2月1日、
「マイクロソフトから一方的な買収提案を受けた。この提案について、取締役会は経営戦略に照らして慎重かつ迅速に検討し、株主の価値が最大になるように最善の行動をとる」
という声明を発表した。