ダンボールの新商品が続々と登場、ちょっとしたブームになりつつある。この人気、子供のころに工作をした思い出に対する「懐かし感」や、エコロジーなどが背景にあるのだという。
ダンボール家具が単身赴任者や学生にもてる
ミリオンセラーの筆者も段ボールを食べて飢えをしのいだ
ダンボール大手、協和ダンボールがダンボール家具を売り出したのは2000年。当初は安かろう、悪かろうといった先入観があって苦戦したのだが、売れ行きが急速に上向いてきた。買っているのは単身赴任者や学生、そしてお子さんを持つ親。特にイスなどの座り物が人気だ。同社はJ-CASTニュース対し、好調の要因を、
「エコ志向というのが大きいですね。リサイクルの優等生ですし、壊れたら燃やすゴミとして捨てられ環境に優しい。また、鉄やアルミにない温かみがあるため、こころが和むということもあると思います」
と話した。特に子供向け家具は、「子供がぶつかってもケガをする危険が少ない」ということで好評なのだという。
ダンボール製品の新商品やイベントも目立って増えている。人気漫画「よつばと!」に登場するダンボールロボット「ダンボー」が、そのままダンボールを使いフィギュア化、2205円(税込)で07年12月1日に発売された。森井紙器工業は、クリスマス向けに子供用のダンボールハウス「すまいるキッズハウス」を税込み2800円で発売を予定。また、07年12月12日から東京・秋葉原で「段ボール肉まん」が半年限定で発売される。1個420円の肉まんをダンボール箱に入れたもので、こちらは「食品偽装問題を風化させてはならない」というのが狙いだそうだ。