「ウソ」つき通した末 橋下弁護士、府知事選に出馬

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   これまで大阪府知事選への出馬を否定し続けていた橋下徹弁護士(38)が、一転して出馬する。出馬が明るみになった2007年12月11日にも、橋下氏は自分の弁護士事務所に「不出馬の意向」を伝えていたが、水面下では環境作りが進んでいたらしい。「大ウソ」をつき続けた末の出馬だったのか。

11日午後の時点でも否定

一転して大阪府知事選に出馬することになった橋下徹氏
一転して大阪府知事選に出馬することになった橋下徹氏

   07年12月5日には、朝日新聞毎日新聞などが、大阪府知事選に橋下氏を擁立する方針を自民党が固めたと報じたばかり。その際には、橋下氏は芸能事務所と法律事務所に対し、府知事選への出馬を「完全否定」していた。

   07年12月11日に、日本テレビ(NNN)、読売新聞が、大阪府知事選に出馬する意思を橋下氏が自民党幹部に伝えたと報じた際にも、この「珍現象」は変わらなかった。

   大阪市内にある橋下弁護士の法律事務所の事務局担当者は07年12月11日の午後の時点でJ-CASTニュースに対し、

「今日(07年12月11日)の9時20分頃に本人から電話があり、前回と同様に出馬はしないとのことでした」

   と話す。橋下氏は不出馬の意志については「変化はない」としており、この日は「本業で」大阪市近郊におり、事務所には不在とのことだった。

   ただ、事務所周辺は報道陣でごった返している模様で事務局担当者は「もう、たくさんいます。(橋本弁護士の事務所がある)3階まで人が来てしまって・・・」と、大変なことになっているといった様子だった。

「それはもう先週(で)おわりですから」

   さらに橋下氏は、2007年12月10日放送のテレビ朝日系番組「スーパーモーニング」に出演し、共演者に「大阪府知事選」について「(出馬するには)まだ時間ありまっせ」と話を振られた際には、

「またその話ですか?それはもう先週(で)おわりですから」

   と、笑顔で出馬の可能性をここでも否定して見せていたのである。

   橋下氏の芸能事務所タイタン社長はJ-CASTニュースに対し、

「今朝、読売新聞の報道が出た時に、本人に連絡を取ったところ出馬の意志はないと いうことだったんです。ところが、お昼の12時くらいに携帯に『大変申し訳ないです が、出馬します』という連絡があって、突然こんなことになったんです。私が感じる 限りそれまでは出馬する意志はなかったと思うのですが、何があったのか私にも分か らないんです」

と話す。同事務所では、今後の橋下氏のスケジュールを調整中だという。

   出馬の可能性を「100%ない」とまでしていた橋下氏。政治家としての評価はとにもかくにも、同じ弁護士の立候補といえば、「行列のできる法律相談所」に出演していた丸山和也参院議員(自民党)。結果的に出なかった都知事選にさえも「考えている」と正直に意欲を見せていた。橋下氏との違いは際立っている。

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