自らの「アルコール依存症」という病名を公表されるという、皇室としては異例の決断をなさった三笠宮寛仁さま(61)が、新たな衝撃発言をした。米紙のインタビューに対して「皇室はストレスの塊のようだ」と、自身のご病気の原因が皇室の環境にあることを強く示唆したのだ。皇族が、外国メディアに対して、自身や皇室の問題について告白するのは極めて異例だ。
「ストレスの塊のようなものでした」
米紙とのインタビューは1時間40分にわたって行われた
2007年10月20日付けの米ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された。インタビューは赤坂御用地で1時間40分にわたって行われたという。
寛仁さまは、ご自分のアルコール依存症の背景には、ご自身の家庭や皇室でのストレスが背景にあるとされ、
「(ストレスは)ここ1年や2年のことではありません。思い出せる限りでは、ストレスの塊のようなものでした」
「家庭の中で、物事がめちゃくちゃになったんです。26年も一緒にいれば…、わかるでしょ?」
と、苦悩を告白なさった。
さらに、「皇室内部には、様々な問題がある」として、その一例として皇太子さまが04年5月の記者会見で「雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と発言なさったことを取り上げた。寛仁さまは皇太子さまに対して、発言についてさらに説明するように求める長い手紙をお送りになったが、
「(皇太子さまが)手紙に返答していれば、いくらかの進展はあったのではないかと思う。だが、意見を述べたことに対して礼を述べる返事しかなかった」
のだという。
ご自身ががんでの入退院を繰り返しておられることについては
「この家系のDNAは、非常にがんの影響を受けやすいんです。2世代で6人が、すでに(がんに)かかりました。ですから、いつ自分の番が回ってくるのだろうか、と心配したものです」
と、遺伝による影響があるのではないかとの見方を示した。