WBC世界フライ級タイトルマッチでの亀田大毅選手の “反則ボクシング”をめぐって、これまで亀田一家を持ち上げてきたTBSにも批判が集まっているが、同局の看板報道番組「筑紫哲也 NEWS23」でも“自己批判”とも受け取れる街頭インタビューが放送された。
同番組は2007年10月17日夜の放送で、亀田親子の謝罪会見の模様を詳しく紹介し、それにあわせて東京都心部で収録したと思われる街頭インタビューを放送した。その4番目に登場した若い男性は、「誰が悪いと思いますか?」という質問に対して、やや笑いながら「TBSさんでしょ。間違いなく。食い物にしてるからね、スポーツを」と、あからさまなTBS批判を口にした。また最後の6番目の中年男性は「マスコミが作り上げた偶像だから、むしろそっち側のほうに批判を向けてもいいんじゃないかと思う」と暗にTBSを非難した。
街頭インタビューは一般市民の声ではあるが、どのような意見をセレクトして放送するかの編集権は番組にある。そこであえてTBS批判の声を2つも紹介したという点に、NEWS23の番組スタッフの「自己批判的な姿勢」もうかがえる。
これらのTBS批判を受けて、スタジオの膳場貴子アナがどう反応するのか注目されたが、コメントはまったくなし。「では、次です」と、さっさと次のニュースに移ってしまった。