市民記者が記事を書いてサイトに投稿、読者がその記事を買うという「有料記事サービス」なるものが始まった。このサービスでは何人の読者が記事を買うかで記者の「収入」が変わる。中には、月に20万円も稼ぐ市民記者もいるそうだ。ただ、タイトルだけで記事を選ぶ仕組みのため、読者はカネを払ったのに満足できない可能性もあるのだ。
「写真を売る」記者もいる
「有料記事」には写真も売られている。
この「有料記事サービス」を2007年5月25日から始めたのは、ホスティングサービス、無料ウェブサービス大手のFC2。同社事務局はJ-CASTニュースに対し、このサービスを始めた狙いをこう話す。
「人は誰でも自分しか知らない、とっておきのネタを持っています。そこで一般の人でも手軽にそのネタを記事にし、プロのように記事を売って報酬を得ることが出来たら面白い、と考えたのがきっかけです」
現在記者として登録しているのは30人で、読者は600人ほどだというが、月に20万円以上稼ぐ記者も出ているのだという。
記事は本文が500字以内で、6,000字まで追記ができる。リンクも張れ、リンク先に写真を置くことができるため、「写真を売る」記者もいる。記事の値段は記者本人が決めるが、表示はポイント(1ポイント1円)になり、設定で多いのは100ポイント。無料のものもあれば2,500ポイントといったものもある。有料の場合、7割が記者の取り分になる。読者が記事を買う場合は、まずクレジットカードか銀行振り込みでポイントを手に入れなければならない。
記事のカテゴリは「株」「風俗」「ギャンブル」「ホモ」「携帯電話」など数十個。それらをクリックすると関連記事が表示され、「一ヶ月で5キロやせる」「07年8月14日の競馬の予想」「美人の写真」などの興味を引くタイトルが出る。しかし、中に何が書かれているかわからず、ギャンブルに近いともいえる。