CGで作られた世界初のバーチャルアイドル、伊達杏子さんが久しぶりに芸能界に帰ってきた。1996年のデビュー当時は清楚な美少女キャラだったが、ボーイッシュなオネェさんキャラに成長。07年8月17日にセカンドライフ内の「DEJIMA」ライブスペースに司会者(MC)として登場し、「ドンドン活動範囲を広げていきます」などと挨拶した。
「デビューした頃は、話題にもなったんだけどね」
「どんどん活動範囲を広げます」と伊達さん。
「今日のMCを勤めさせていただきます伊達杏子です。デビューした頃はバーチャルアイドルって、ちょっと話題にもなったんだけどね」
11時30分に始まったイベントは、ホリプロのグラビアアイドル谷澤恵里香さんのDVD発売を記念して開催されたが、MCとして登場したのは01年から芸能活動を休止していた伊達さんだった。会場には伊達さんと谷澤さんのアバターが登場。チャットを使ったトークショー、谷澤さんのDVDダイジェスト放映などが行われた。観客もチャットに参加でき、多くは谷澤さんへの声援だったが、「杏子可愛いよ杏子」などというカキコミも出た。
伊達さんは96年にCGで作られた世界初の「3次元」バーチャルアイドルとして鳴り物入りでデビュー。当時の設定は16歳で、既存の様々なアイドルの魅力をいいとこ取りし、アイドルの理想形を志向した。タレント活動のほかCDで歌手デビューし、写真集も出した。99年には韓国でもデビュー。話題は先行したものの人気は、というと、同じバーチャルアイドルで同時期に発売されたTVゲーム「ときめきメモリアル」のアニメーション(2次元)アイドルに大きな差をつけられていた。そして、01年から姿が見られなくなった。