ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引事件で証券取引法違反に問われていた村上ファンドの前代表・村上世彰被告に対して東京地方裁判所は2007年7月19日、懲役2年、罰金300万円、追徴金11億4,900万円の実刑判決を言い渡した。村上被告は捜査段階で事実関係を認めていたが、公判で無実を主張していた。村上被告がライブドアによるニッポン放送株の大量取得の方針を事前に知らされて買い増しをしたのかが争点だった。東京地裁の高麗邦彦裁判長は、村上被告の自白調書は信頼できると判断した。村上被告は逮捕直前の記者会見でも「(インサイダー情報を)聞いちゃった」と話していた。