マクドナルドのメガマックやメガてりやきが分厚いボリュームで人気を集めている。マクドナルドは「メガブラザーズ」をシリーズ化する方針だ。そこに、ファミリーマートが「参戦」、「メガスパゲティ」を近く発売する。「メタボリック」対策やダイエットブームという男女を問わない時代潮流に反する動きにも見えるが、真相は?
「超・大盛り」と比べても「メガ」は1.3倍
ファミリーマートが新発売するメガスパゲティ2品
ファミリーマートは2007年7月17日から麺の量が普通サイズの2倍ある「メガミートスパゲティ」と「メガナポリタン」を、北海道など一部地域を除き、全国で発売する(8月13日までの期間限定)。従来からある「超・大盛り」と比べても「メガ」は1.3倍多い。しかも麺を増量しただけでなく、「1品完食型」を目指し、新たにハンバーグやフライドポテトも加えた「重量級」だ。「メガミートスパゲティ」は680グラムもある。
なぜ今「メガ」なのか、というJ-CASTニュースの取材に対し、ファミリーマート広報・IR部は、利用者の需要を分析した結果だと答えた。広報担当によると、20代から30代の男性層が主な狙い。特にスポーツや仕事の運動量が多い人たちから「今の分量では足りない」という声が寄せられていた。麺類の「超・大盛り」は数年前から好調を続け、甘味部門でも男性を狙った量が大目のデザートも売れ、需要は大いにあると見込んでいる。
もちろん、女性層への浸透も期待している。ハンバーグなどのおかずも付いているため、「メガ」を彼氏や友人と2人で一緒に食べると、買うのは1つで済み、「値段的にお得感が出る」という狙いだ。女性が「普段」1人で食べるには「厳しい量」だが、「日々ダイエットしていると、たまのご褒美にという気持ちで、おなかいっぱい食べたいという女性は結構いるようですよ」。
メガマックがヒットしたことに触発を受けたのではないでしょうか、と質問すると「そこはまあ、どうでしょう。ご想像にお任せします」。
ダイエット疲れを癒すための「たまのドカ食い」需要は、メタボリックシンドロームを気にする中高年男性層にも当てはまりそうだ。東京都内の30代のある会社員は「カロリーを気にする毎日を送っていても、たまに『メガ』の文字を見かけると、ふらふらと吸い寄せられる」と話した。一種のストレス発散だ。もっとも「好奇心から一度マックで食べたが、量が多過ぎて一度で十分」という声も少なくない。