携帯電話のテレビ化が進む中で、ソニーのテレビ「BRAVIA(ブラビア)」の高画質技術を応用した端末が発売される。
新発売のBRAVIA(R)ケータイ。「蒸着鏡面仕上げ」のデザインも目を引く。
NTTドコモは2007年6月22日から、携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」対応の携帯電話「BRAVIA(R)ケータイ」(SO903iTV)を発売する。ソニーとソニー・エリクソンが共同開発したモバイルディスプレイ用高画質エンジン「モバイルBRAVIAエンジン」を搭載、従来品と比べ約1.5倍の色再現領域を実現するなど、テレビとしての機能を前面に打ち出している。ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製。
903iシリーズ最大級の約3インチ液晶画面と厚さ19.9ミリというスリムさを両立させた。ソニー・エリクソンは「世界初登場の3inch『BRAVIA』」と位置付けている。側面には傾斜がついており、横向きに自立して置けるTVスタイルを実現し、放送が見やすい角度なのも特徴だ。電話着信などで放送を見るのを中断しても、中断の間の放送を内蔵メモリーに一時保存(約3分)する「タイムシフト」機能を使い、中断時点の場面の直後からそのまま番組の続きを見ることができる。録画中の番組を番組の始めから再生できる「追いかけ再生」や「1.3倍速再生」機能もある。外部メモリー「microSD」を使うことで最大約10時間40分まで録画できる。
携帯本体に「BRAVIA」のブランド名表記がある。ソニー・エリクソンも「『BRAVIA』ブランド名を本体に冠した世界初のケータイだ」としている。同社の石塚宏一常務は「テレビ売り場でも展示できるほど画質には自信がある。約3インチと小型でありながら、携帯電話としても使うことができるテレビだ。携帯電話の可能性を広げる第一歩にもなるのでは」と話している。