GEコンシューマー・ファイナンスが2007年6月7日に発表した「2007年サラリーマンの小遣い調査」によると、サラリーマンの平均小遣い額は4万8800円で、06年比で3300円アップした。調査の対象となった500人のサラリーマンのうち、46.2%が「昇給があった」と回答。07年3月期決算では自動車や鉄鋼、電気などで過去最高益を記録した企業も多く、04年に3万8300円と底を打ったサラリーマンの小遣いは、景気の回復とともに上昇している。
年代別では、20代が5万6100円、30代4万5500円、40代4万2100円、50代が5万1300円だった。
30代は、06年比で4900円の減少と唯一の減少世代だ。「飲み代」も06年の5650円が07年は4020円に減っており、「外食回数」でも4.3回から3.1回に大幅に減った。GEは、団塊ジュニア世代が積極的にマンションを購入している動きがあるのでその影響とみている。
堅実な20代 お小遣い2倍に殖えたら、「貯金」
次いで懐具合のさみしい世代は40歳代。住宅ローンに教育費と、なにかと家計の負担の大きいことが小遣いに響いていて、20代-50代中で最も少ない4万2100円。働き盛り世代は昼食代や飲み代を削って、家族のためにがんばっている。
団塊世代を含む50代は、小遣いが倍になったら、45.6%が「趣味を充実させる」と答えるなど、将来に不安を抱える20代、家計の遣り繰りに頭を痛める30代-40代を尻目に、とにかく元気いっぱいだ。
「小遣いが倍になったら、貯金します」――意外にも20代のサラリーマンの約半数(52.0%)がそう答えた。GEは「就職氷河期を経験している世代なので、財布の紐がかたい。将来や社会への不安もあって、とりあえず貯めておこうという堅実ぶり」と分析している。