日本代表が48年ぶりに優勝の栄冠を手にした「ミス・ユニバース」だが、思わぬところで混乱が発生している。スポーツ紙が優勝した日本代表の森理世さんの写真として別人の写真を掲載、指摘を受けて「(韓国代表の)イ・ハニさんの写真でした」と、訂正・謝罪したが、実はその写真はタイ代表のものだった、というのだ。同じような水着、メイク、髪型で審査に臨むことから起きた「珍事」だ。
間違って韓国代表の写真を掲載、お詫びも間違い
ヤフーの写真特集ページではまだ『韓国代表』と紹介されている
発端は、2007年5月30日付けの「日刊スポーツ」(東京本社版)に大きく掲載された記事。「水着姿を披露する日本代表の森理世さん」というキャプションがついていたが、これが別人の写真だったのだ。夕刊フジは同5月30日、誇らしげに「日韓代表写真掲載ミス」という見出しでこの事実を紹介、日刊スポーツに掲載された写真は「AP通信がメキシコから配信したもので、配信時の写真説明には英文で『Honey Lee, Miss Korea 2007』と書かれていた」と、間違って韓国代表の写真が掲載されていたことを指摘した。これを受けて日刊スポーツ側は31日付けで
「同コンテスト4位の(韓国代表の)イ・ハニさんの写真でした。森さんをはじめ、関係者の方々にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします」
とのお詫び記事を掲載したのだ。
ところが、このお詫びさえも間違っていた可能性が高いのだ。「日刊ゲンダイ」は6月2日、AP通信が「なぜか、韓国代表とはまったくの別人を『韓国代表のイ・ハニさん』と世界中に配信してしまった」と指摘。その結果
「本紙を含め、そのまま写真を使った写真が続出。混乱を招いているのだ」
と釈明、実は写真はタイ代表のものと思われる、と紹介している。確かに、前出の「夕刊フジ」でも、「韓国代表」として掲載されている写真は、今回新たにタイ代表だとして紹介されている人の写真だ。海外ニュースは通信社からの配信に頼る新聞社も多いだけに、現場が混乱しているのは間違いなさそうだ。