ラッコの動画がユーチューブ(YouTube)にアップロードされ、世界中で「カワイイ」と大人気を呼んでいる。日本でもブレイク中だ。どんな映像なのか。
話題になっているのは「Otters holding hands(手をつないでいるラッコ)」というタイトルの1分40秒の動画。2007年3月19日に、動画共有サイト「ユーチューブ」にアップロードされた。
内容はというと、ラッコのカップルが手(前脚)をつないで、眠りながら水面を漂う、というものだ。いったん手を離した2頭が再び近づいて手をつなぎ直す様子が「愛らしい」と評判になっている。動画では、観客から
「手をつないでる!」
「ホントにカワイイ!」
「眠いのね~」
といった歓声が上がっているのも確認できる。水族館の公式サイトや現地メディアにも紹介されるなどして、動画の人気は急上昇。07年5月22日現在、約642万回再生されている。
カナダの水族館で飼われている「カップル」だった
ラッコのカップルがユーチューブで大人気だ
注目されている「カップル」は、カナダの「バンクーバー水族館」で飼われているメスのニアク(17)とオスのミロ(7)。実はニアクがメディアの注目を浴びたのは、これが初めてではない。ニアクは1989年にアラスカで発生したタンカーの原油流出事故に巻き込まれて救助された、という経緯がある。水族館側も、「(ラッコという)絶滅危惧種を保護するための啓発に役立てば」と、動画の人気を歓迎している。
一方、この動画を02年に撮影、ユーチューブにアップロードした大学教員のシンシア・ホームズさんは、現地の公共放送CBCに対して
「とりわけ優れたビデオだとは思っていませんでした。かわいいですけど」
と話し、動画の人気を意外だと受け止めている様子だった。