「ロス疑惑」の主人公となった、会社役員の三浦和義氏が、自宅近くのコンビニで万引きをして逮捕された。死角をなくすためか、この店に設置された防犯カメラはなんと「16台」だという。これほどの台数が必要なのか。目的は、万引き防止だけなのか。
駐車場やアルバイトの休憩室などにも設置
ある防犯カメラ専門店によると、モニターの関係で、防犯カメラの設置は4の倍数となることが多い、という。最低でも8台は必要だし、店の大きさによって16台設置する。防犯カメラの設置場所は、入口やレジ、天井の四隅、そして陳列棚の端と端の天井。そうして死角をなくす。さらに駐車場やアルバイトの休憩室などに設置することもある。三浦氏が万引きをした同系列チェーン店のオーナーも、店舗の規模や方針によるが、「16台」はありうる、という。
ただ、万引きや強盗が頻発することはないし、映像もそうはっきりしない場合も多い。本当に防犯、犯人逮捕に役に立つのだろうか。
Q&Aサイト「OK Wave」では4月2日にこんな質問が投稿された。「よくテレビでお店の防犯カメラの映像が出てきますが、大半で見えにくく、犯人逮捕に本当に役立つのでしょうか」。これに対して、いろいろな回答がよせられたが、その中にこんな意外なものがあった。
「もしかしたら1度も来ない、いつ来るか判らない強盗のために(防犯カメラを)設置しているのではなく、(真の目的は)店員がレジの売上をちょろまかしたり、売上をレジに打たないで代金をインマイポケットしないため。なので、そこに写っている店員が誰か分かる程度でいいのです」
つまり、主な目的は「アルバイト監視」なのだという。
確かに、監視のため人を配置すれば費用がかかる。防犯カメラが「アルバイト監視」を行い、その役割を果たせば安く上がる、という考えも成り立たないわけではない。