夫婦経営アダルトサイト業者 「全国初の逮捕」のなぜ?

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   アダルトサイトを運営していた夫婦が、わいせつ図画公然陳列容疑で逮捕された。こきちんと業者として営業の届出を出していたのだが、この容疑で逮捕される全国初の業者となってしまった。他にもたくさん同様なサイトがあるのに、どうして目をつけられたのか。

公安委員会への届出済みのサイト

問題のサイトには、「映像送信型性風俗特殊営業として届出済み」の記載がある
問題のサイトには、「映像送信型性風俗特殊営業として届出済み」の記載がある

   福井県警は2007年4月12日、ウェブサイトで違法なわいせつ画像を閲覧させていたとして、同県坂井市の映像送信型性風俗特殊営業(アダルトサイト経営)の久野文雄容疑者(38)と妻の玲子容疑者(32)をわいせつ図画公然陳列容疑で逮捕した。夫婦で運営していたサイト「AYA’s Room」で、06年11月から07年1月にかけて違法なわいせつ画像を閲覧させていた疑いだ。同容疑でアダルトサイト業者が摘発されるのは全国初。

   このサイトは、00年7月ごろに開設されたとされ、これまでに全国約2,000人から約2億円を売り上げていたという。一体このサイト、どんなものだったのか。J-CASTニュースでは、現在は閉鎖されているサイトのキャッシュにアクセス、どんなサイトか見てみた。

   トップページには「屋外露出」「since 2001.05.27」といった記載が確認でき、屋外で撮影したものが多く、(報道の『00年7月ごろから』とは食い違いがあるものの)かなり長期間にわたって運営されてきたことがうかがえる。
   さらに、わざわざ「映像送信型性風俗特殊営業として届出済み」とも書いてある。これは1999年の風営法改正で新たに定められたもので、インターネットなどを通じてアダルト映像などを提供する業者は、都道府県の公安委員会への届出が必要となっているのだ。届出をしているということは、いわば「モグリではない」ということだ。

   さらに「メンバー申し込み」のページに進むと、利用料金の案内が書いてあり、クレジットカード払いだと月額35米ドルで、銀行振り込みだと2ヶ月9,000円なのだそうだ。ただし、クレジットカードについては「退会しない限り、毎月継続して決済されます」との注意書きもあり、カードを登録すると、毎月会費を引き落とされ続ける仕組みだったようだ。03年時点の記述では、5,000本の画像と39本の動画を収録している、としていた。

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