毎日連載「ネット君臨」 今度は村井慶大教授を批判

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   毎日新聞が2007年正月から始めた連載企画「ネット君臨」の第2部が始まった。第1部でターゲットにしたのは2ちゃんねるだったが、第2部では、「日本のインターネットの父」に批判の矛先が向いた。

「疑惑を招く行為をやっていけないのは常識だ」

教え子にギターを披露する村井氏。連載をどう受け止めたのか
教え子にギターを披露する村井氏。連載をどう受け止めたのか

   2007年1月1日に始まった「第1部」では、2ちゃんねるの書き込みで被害を受けたと主張する人の例を紹介したほか、2ちゃんねるの管理人である西村博之氏へのインタビューを掲載したりした。それ以降も1月10日まで、児童ポルノの問題など、違うテーマでの連載が続いたが、圧倒的に反響が大きかったのは、1月1日のテーマだった。「祭り=悪意が燃えさかること」といった論調に、ネット上では反発の声が相次いだほか、産経新聞のコラムからも「一面的な分析」「的を外した理解」と評された。様々な意味で、注目を集めた連載だ。

   そんな中、07年3月21日朝刊の1面トップと3面を使って、「第2部」の掲載が始まった。この日取り上げられたのは、「日本のインターネットの父」として知られる、村井純・慶應義塾大学環境情報学部教授だ。

   一番目立つ見出しには、「富生んだIT戦略」とあり、村井氏が、政府のIT戦略本部の委員として、日本のIT政策の舵取りを行っていることや、同戦略本部が推進する技術「IPv6」を主力事業とする、IT企業の未公開株を持っていることなどを指摘している。

   そして、「関係する業界の株は持たない」としている、複数の政府委員を務める大学教員の、こんな声が載っている。

「株が値上がりするかどうか、政策を決める立場上、分かってしまう。大学の研究を社会に役立てるのは重要だが、疑惑を招く行為をやっていけないのは常識だ」

   記事中に直接書いてある訳ではないが、「IT戦略委員という立場で知り得たことをもとに、IT企業の未公開株を購入し、売却益をあげているのではないか」という疑問を投げかけているのだ。

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