販売急落DVDレコーダー 本当に「必要なの」?

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   DVDレコーダーを持っていても「テレビ番組の録画はビデオテープ」という声をよく耳にする。操作が難しいのがひとつ。それに、録画した番組を長期保存することが少ないので、ビデオで十分という面もある。実際、DVDレコーダーの売れ行きは急激に落ち込んでいる。次世代にシフトする「踊り場」なのかも微妙で、次世代DVDについても「必要なのか?という疑問の声すら出ている。

「レンタルDVDの再生にしか使っていない」

DVDレコーダーのライバルは多い
DVDレコーダーのライバルは多い

   東京在住の40代男性サラリーマンはJ-CASTニュースにこう話す。

「自宅にハードディスク付のDVDレコーダーがあるけど、テレビ録画はビデオテープ。操作が難しいのと、テレビ番組を長期保存しないので、ビデオで十分。DVD機はレンタルDVD再生にしか使っていない」

   この話を裏付けるように、DVDレコーダーの売れ行きが急激に落ち込んでいるのだ。電子情報技術産業協会の調べでは、06年1年間の国内出荷台数が前年比18%減の348万台。01年の調査開始以来、初めて前年割れした。06年にはサッカーワールドカップやトリノ五輪が開催、さらに地デジが全国に普及した年にもかかわらず、である。

   IT産業調査会社BCNは、「当社の調査でもDVDレコーダーの売れ行きは右肩下がりで、縮小傾向にあるのは間違いない。この状態はもう暫く続くだろう」と話す。売り上げが落ち込んだ原因を(1)ハイビジョン対応、次世代DVDなど機種が様々で何を選べばいいかわからない(2)操作が難しい(3)1回しか録画できない「コピーワンス機能」が足かせ(4)ビデオデッキとの価格差も大きいため、「今までのビデオデッキを使えばいい」という人も多い、と分析している。今後については「ビデオ並みに操作が楽で価格の安いものをメーカーが開発することがカギになる」という。次世代の「活躍」は当分先になりそうだ。

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