アサヒビールがサッポロホールディングスに経営統合を提案したとの2007年2月16日付の読売新聞朝刊の報道について、両社は同日、「そのような事実はない」と否定のコメントを発表した。米投資会社のスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドがサッポロ株式の公開買い付け(TOB)による買収を提案しており、サッポロHDは同日の記者会見で、ホワイトナイト(友好的買収の相手先企業)の存在を否定した。ただし、「提案があれば具体的に考える」(持田佳行取締役)とも話した。同社は買収防衛策を活用し、スティールの提案に対抗していく方針という。また産経新聞は、証券大手や銀行が米投資会社に先行して国内の同業他社にサッポロ株の取得を持ちかけていたと報じている。