2006年大晦日の「K-1 Dynamite!!」で、秋山成勲がクリームを塗っていたとして無期限出場停止処分が下ったことについて、韓国のネット世論では「在日だから厳しい処分になった」という、とんでもない見方が大勢だ。一部の韓国メディアが日本語版でもこのことを報じ、これに大反発して、日本のネット上も騒然とし始めた。
中央日報は2007年1月18日、秋山の無期限停止処分について、韓国のネット上の様子を「ネチズン『在日だから秋山を差別?』」と題し、「さまざまなコメントが出てきている」と報じている。それは次のような具合だという。
中央日報日本語版のコメント欄に多数のカキコミ
韓国で報じられる「在日だから秋山を差別?」の記事
「99%は主催社側の決定に”あきれた”という反応だ。各種ポータルサイトやメディア掲示板には、秋成勲に対する懲戒について数百件以上の抗議の文が載せられている。ネチズン‘rabbitmoon’は『桜庭が何だ。日本格闘技界で英雄視されている選手が無差別爆撃を受けたため、日本人は怒りと屈辱を同時に感じたのだ。かつて日本柔道を捨てて韓国に渡り、日本と闘った選手であるため、目障りな奴だと思われたのだろう』と憤りを表した」
さらに、この記事では、「誰でも一度ぐらいは入浴後にローションを塗ったことがあるはずだ(中略)試合中の些細なことでも自分のミスだと反省して謝罪する秋成勲の方が気に入った」といったコメントも紹介された。
ネット上の中央日報日本語版のコメント欄にはこの記事について、
「屈折している」
「在日だからって事はない。クリームが違反なだけ。低能な深読み」
「日本のスポーツ界には古くは大鵬、力道山、王貞治以来、在日や韓国系、中国系の人物は極めて多く、また尊敬もされている。その中で秋山だけが重い処分を受けた」
といった批判のコメントが相次ぎ、その数は550を超えた。「在日だから」秋山が重い処分を受けた、という発想が全くの「荒唐無稽」とする意見がほとんどだ。