宅建合格者フライング発表 群馬県の不用意と無知

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   群馬県が2006年11月29日に発表する予定だった06年度宅地建物取引主任者資格試験の合格者名簿が閲覧できる状態に、発表前日の28日の夕方時点でなっていた。2ちゃんねるにリンクが貼られて「フライング」が明らかになったが、該当するURLが簡単に割り出されたのが原因で、群馬県以外でも起こりうる「ミス」だった。

「明日、29日発表の宅地建物取引主任者試験で、群馬県庁がフライング発表しています。合格基準点 34点だそうです」

URLに規則性があったため、割り出される

かたちとしては「フライング発表」となってしまった「群馬県報」
かたちとしては「フライング発表」となってしまった「群馬県報」

   インターネットの掲示板2ちゃんねるに06年11月28日に立ったスレッドには、翌日に発表されるはずの宅建合格者の名簿が掲載されたPDFファイルにアクセスできるリンクが貼られた。なぜ、2ちゃんねるから、発表前の合格者名簿にアクセスできたのか。それは簡単な仕組みだった。

   2ちゃんねるにリンクが貼られたのは、県内の告示などを掲載する「インターネット版 群馬県報」。群馬県広報課によれば、28日夕方に合格者名簿が記載された「県報」のPDFファイルをサーバに事前にアップし、29日午前0時にトップページに公開するように時間設定をしていた。
   しかし、これまで発表された「県報」のURLが規則性を持っていいたために、まだ「公開」されていないにもかかわらず、簡単にURLが割り出され、実際にアクセスできてしまった模様だ。実際、該当する「県報」のアドレスは、その1つ前の同種の「県報」のアドレスを、1字だけ変えたもので、県庁のトップページにリンクが貼られていないというだけで、いとも簡単に見つけられ得るものだった。
   群馬県広報課はJ-CASTニュースの取材に対し、

「ご迷惑をおかけしてしまいました。以後同じことが起きないように気をつけたいと思います。リンクについて甘い認識だったために、ほかの県報と同様に時間設定をしてサーバーにアップしてしまった。2ちゃんねるから、『勝手に(該当するアドレスにアクセスして)見た』ということでは済まされないと思います」

   と答えた。

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