著作権の保護期間を著作者の死後50年から70年に延長しようという動きがある中、「今こそ多様な立場の人々が意見を交わすことが必要」として2006年11月8日、クリエイターや弁護士ら64人が参加して「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」を発足した。呼びかけたのはIT・音楽ジャーナリストの津田大介さんと弁護士の福井健策さんで、発起人として劇作家の別役実さんや評論家の山形浩生さん、編集者の竹熊健太郎さん、著作権についての新しい考え方を提示している米国スタンフォード大学ロースクールのローレンス・レッシグ教授らが名を連ねている。発足と同時に文化庁に対して国民的な議論を尽くすことを求める要望書を提出した。12月11日には東京でシンポジウムを開催し、延長賛成派と反対派の講演やパネルディスカッションを行う。入場無料で、同会議のWebサイトから申し込むことができる。福井弁護士は「多様な立場の人たちが、著作権の問題についてとことん議論できる場にしたい」と話している。