ライブドア発のアニメーション「やわらか戦車」が大人気だ。戦車には似合わないプヨプヨの体と、蚊に刺されただけでも「退却~!」と叫んで逃走してしまう「弱いキャラ」が受け、関連グッズも次々に発売されている。ついには「アニメの聖地」秋葉原で「オフ会」も開かれ、多くのアニメファンが詰めかけ、NHKも取材に来るほどの注目度の高さだった。
同作品は05年12月に1作目が公開され、現在は7作目まで無料で配信されている。1話当たりの時間は1分から7分。「フラッシュ」というソフトウェアを使って、作家の「ラレコ」さんがひとりで制作している。
月間のページビューは650万に達する
「オフ会」には、大勢のファンが詰めかけた
何かあると、すぐに「生き延びたい、生き延びたい」とコミカルに退却する様子が人気を集め、関連サイトを含めると、月間のページビューは650万に及ぶ。関連グッズも、この夏から約20社からTシャツやぬいぐるみ、本、ケータイストラップなどが発売され、06年度で10億円の売り上げを見込んでいる。
そんな中、06年10月22日には、東京・秋葉原で「オフ会」が行われ、約120人が詰めかけた。これまでに公開されている作品の上映、関連グッズの紹介、新作である8作目の先行上映などが約1時間にわたって行われた。マスコミも、少なくとも10人以上が取材を行い、イベントへの注目度の高さがうかがわれた。特にNHKのクルーは、観客や主催者にインタビューを行うという念の入れようだった。
10月24日には、新作である8作目の公開が予定されており、やわらか戦車の「退却」の勢いは衰えそうもない。