長野県「とんでも監査委員」 公用ケータイで「パケ代19万」!?

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   ケータイでインターネット接続をやりすぎて、パケット通信料が予想をオーバー。普通ならば笑って済ませられることが多いが、それが業務用に貸与されたケータイで、しかも行政を監視すべき立場の、県の「監査委員」が年に19万円もパケット代を使っていた、となると、事情は違ってくる。さらに、閲覧したサイトに株価・金利情報が含まれていたことがわかり、さらに非難を浴びそうだ。

   「パケ代使い過ぎ」を指摘されたのは、長野県の代表監査委員を務める丸山勝司氏。監査委員は地方自治法に基づいて設置されている機関で、各都道府県に4人置かれている。県関係機関の「財務に関する事務の執行」や「経営に係る事業の管理」が適切に行われているか、知事から独立した立場で監査を行うことになっている。

全国で初めて行われた公募で選任される

県のウェブサイトでは「監査委員に注目してください」と訴えている。思わぬ形で注目を浴びそうだ
県のウェブサイトでは「監査委員に注目してください」と訴えている。思わぬ形で注目を浴びそうだ

   丸山氏は、常勤監査委員としては全国で初めて行われた公募で選ばれ、2003年10月に、田中康夫前知事が任命していた。監査委員になる前は、県中小企業振興公社のアドバイザーや、カメラを受託製造する会社の取締役をしていた。

   丸山氏が公用として使用していた携帯電話の05年度の通信料は21万7,000円あまり。そのうちパケット通信料が19万5,945円で、通信料のほとんどを占める。他の幹部職員の使用料は0円から2万円なので、丸山氏の使用料が突出していることがわかる。このため、06年10月17日に開かれた県議会総務委員会で、丸山氏は議員から追及を受けることになった。

   主に追及を行ったのは、清水洋県議だ。清水議員の

「業務への必要性について、わかりやすく説明してください」

という問いに対しては、

「監査委員には色々な質問がきます。あらゆる情報を取ってくる、ということは必要なことです」

と答え、接続先として2ちゃんねるや新聞社、株価・金利情報などのサイトを挙げた。インターネットはパソコン経由で接続すればケータイよりも安上がりになるはずだが、丸山氏は

「パソコンよりもケータイの方が使いやすい」

と主張。

姉妹サイト