首相官邸は2006年10月5日、「安倍内閣メールマガジン」を創刊、同午前7時に配信した。「創刊準備号」ということもあって、内容は安倍首相と世耕弘成首相補佐官(広報担当)の創刊挨拶と官邸ウェブサイトの更新内容の紹介にとどまった。小泉メルマガでは「らいおんはーと」というタイトルだった首相メッセージが掲載されるコーナーは「こんにちは、安倍晋三です」と改められ、今号の見出しは「『美しい国創り内閣』の発足」。アインシュタイン博士が日本人の美徳を賞賛したことを紹介し、「世界の国々から信頼され、そして尊敬され、みんなが日本に生まれたことを誇りに思える『美しい国、日本』をつくっていきたい」とした。
世耕氏のコラム「東奔西走」では、各大臣のコーナー「ホワイエの誓い」や、各地の「この道一筋」の人を紹介するコーナー「この人に聞きたい」などがスタートすることが明らかにされた。
ピーク時(02年1月)には227万の登録があった「小泉メルマガ」の初代編集長だった安倍首相だが、新聞各紙によると、10月4日に小泉前首相に電話し、自らの国会答弁が「棒読みだと非難されている」と嘆いたという。メルマガと国会答弁では勝手が違うようだ。