「定番商品」入りなるか スパークリングコーヒー

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ネスレ日本は、コーヒー入り炭酸飲料「ネスカフェ スパークリング・カフェ」を06年5月22日から全国で発売した。コーヒーと炭酸という驚きの組み合わせだが、「炭酸の爽快感、抑えた甘味、コーヒーの味わいと香りが新たなリフレッシュを提供する」という。ネスレのマーケティング担当者は、「6人に1人ははまる。はまった人が飲んでくれればいい」とコメントしている。JINBN編集部でも試飲してみたが、「おいしい」と「おいしくない」という意見は、はっきり分かれた。味については賛否両論あるが、飲料業界では大きな話題になっている。

ネスレ日本が発売したコーヒー入り炭酸飲料「ネスカフェ スパークリング・カフェ」
ネスレ日本が発売したコーヒー入り炭酸飲料「ネスカフェ スパークリング・カフェ」

実は炭酸入りのコーヒーは、ネスレのほかにも発売している。アートコーヒーの「コーヒースカッシュ」は、30年ほど前から発売されているほど息の長い商品だ。同社は海外で製法特許を取得するなど、「コーヒースカッシュ」には力を入れている。現在でも、全国のアートコーヒー全店で発売している。山崎製パンでも、30年ほど前に外部委託のかたちで「コーヒースカッシュ」を発売していたことがある。しかし、同社の広報も「記憶があるが記録がない。ずいぶん前のことなので詳しいことは分からないが、ヒットしたということはないのでは」と答えるほど、存在感のない商品だった。こちらは現在では発売していない。アートコーヒーが「なかにはお気に召さないひともいるが、好評だ」というように、好き嫌いがはっきり分かれるのが炭酸入りコーヒーの特徴といえそうだ。一般にはあまり認知されず、コアな消費者を少しでも多く取り込めるかが課題だが、その点で、「ネスカフェ スパークリング・カフェ」は注目度が高く、全国のコンビニエンスストアなどで発売されるほどだ。「(ネスレの発売で)市場での認知が上がるとありがたい」(アートコーヒー)というように、うまくいけばコーヒー入り炭酸飲料も「定番商品」として根付く可能性もある。

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